非常勤の三回め。
3 被服材料学
先週の復習。繊維とは。高分子とは。
高分子ポリマーとは決して特殊な物質ではなくて生き物、
プラスチックのようにどこにでもあるもの。
繊維は高分子の非晶と結晶のハーモニー。
3 被服整理学
界面活性剤としての洗剤。洗剤のかたちとどのように汚れを落とすか。
全員に違う洗剤を配って製品名、会社名、品名、液性、用途を言わせる。
何がどこに書いてあるか分からないくらい一杯書いてあるのは決められてるから。
親水基と疎水基があってミセルをつくる。
来週は続き。
花王とLIONを読めんやつがいた(泣)。
帰りの坂からみた大津市。
今日の授業に関連して某所から質問があったので答えのまとめ。
答え
1. セスキは重曹と炭酸ナトリウムの複塩なのでアルカリ性。
だから「油脂をある程度乳化することができる」
「タンパク質をある程度分解することができる」
から皮脂や垢、油などの軽い汚れに向く。
詳しくは→ここ
2. 漂白は化学物質の酸化、還元反応を利用して色素を分解すること。
殺菌作用も有する。
洗浄は水や洗剤などの洗浄液を用いて汚れを取り除く行為。
除菌は対象物から菌を除いて減らすことである。
(何を)対象や(どのように)程度を含まない概念。
3. 石鹸は脂肪酸ナトリウム。
疎水基が脂肪酸で親水基がナトリウム。
石鹸カスの主な原因は水中のカルシウムやマグネシウムと
脂肪酸が反応して沈殿物になる。
発生のメカニズムを知って軽減することはできる。
くわしくは→ここ
4. 合成洗剤と石鹸の汚れを落とすしくみは基本的には同じ。
前述の親水基と疎水基がミセルをつくるのは全く同じ。
ただ合成洗剤の方が疎水基の部分が強酸(石鹸は弱酸)。
だから石鹸カスがでない。あと色々添加されてる添加物によって効果が違う。