今日、「けがもしてみるもんですね。」などと罰当たりな台詞を
本気でつぶやいてしまうような出来事があった。
 
いつもの花屋さんに本日のお祝いの会の花代を支払って、
午後から本業の方に出勤するのに、すでに午前中の
非常勤と、その往復でエネルギーを使い過ぎていたので、
またタクシーを電話で呼びました。
優しく気さくな運転手さん、私のけがの話等で話もはずみ(爆)
楽しく話してたんですが、何か懐かしく、初めてお会いしたの
ではないような気がしてました。
 
思い出したのです。今を去ること十六、七年前、大学院生だった
私は大学近くのとあるCD屋さんにいつしか通うようになってました。
素朴で優しい店長。いつも気さくに話しかけてくれました。
私が中島みゆきのCDを予約したりすると、
次には予約をしてなかったのに「来はると思って、とっときました。」
と後ろから出してくれたり、
またある日は、私の誕生日だとわかると、
「これ、僕が好きな曲を集めたテープなんですけど、結構、いい曲
ばかりですよ。お好きかどうかはわからんけど。」ってプレゼントとしてくれたり。
(をぃ、CD屋さんがそんなことでいいのか。(苦笑))
ツッコミのとおり、正直な人柄・商売は、せちがらい世の中に
あわなかったんでしょうか。そのうちに、
半年ほどの「店じまい半額セール」の後、お店をたたんで
しまわれました。(このセールでは売れ残った中でも
結構マニアックなCDばかりを買えました。)
元のお店のあった場所の近くを通るたび、
また、他のお店でCDを買ったりするとたまに、
そんな店長の優しい笑顔を思い出していました。
 
「運転手さん、失礼ですけれど、もしかして・・・・・・」
 
運転手さんも途中からうすうす気づいておられたようです。
なんか懐かしくて涙が出ました。お元気でおられてよかった。
ここのタクシー会社は夜はよく使うのですが
この運転手さんは昼がメインだとか。
昼はけがでもせんかぎり、呼ばんよなぁ。
元気なら道へ出て流しをひろうのもそう手間じゃないし。
 
人生、何が幸いするかわからない。
また、人の縁というのを感じさせられた一日でした。